祖母は最後は滅私だったことを思い出した
祖母は、「無学でろくに字も書けない」と、自分のことを卑下していたけれど、家族はみんな祖母に精神的に頼っていました。
特に私は精神的どころか肉体的にも頼りきりで、息子が生まれた時も祖母に多くのことを甘えていました。
しまいには、私が第二子を妊娠中に入院することになり、第一子である息子の子守りを頼ったために、お見舞いに来てくれた帰りに地下鉄の階段から落ちて、頭を打って亡くなってしまったのです。
死んでからも祖母は私のことを心配してくれていたのか、不思議な現象が起こったり、不思議な夢をたくさん見ました。そのお陰で、死んでも魂は存在しているのだということを知り、祖母の死から比較的早く立ち直ることができたのだと思います。
そんな祖母は、そういえば亡くなる前は無口で、まるで仏さんのようでした。
人の悪口も言わないし、人から何を言われても怒らないし。
地下鉄の階段から落ちた日は、私のお見舞いに来てくれた帰り道でした。
祖母がお昼ご飯を食べていなかったらしく、母が持たせたサンドウィッチを、お腹が空いていないからと、自分が食べずに私に食べさせてくれました。私が病院食に飽きていて物欲しそうにしていたのかもしれません。
そんな低血糖だったから地下鉄で風が吹いたくらいで落ちてしまったのかなと思いますが、幼児を預かっていた疲れのせいもあったのだと思います。
本当に申し訳ないことをしました。
話は変わりますが、祖母と比べて私はだいぶ仏さんからは遠い位置にいるなと思います。
まだまだ人に嫌なことを言われたら怒ったり言い返したりします。
祖母はそんなことはしませんでした。自分は無学だから口の達者な若者には敵わないと思っていたのかもしれません。
でも、祖母を見ていたら、魂のレベルは大学を出たから上がるとは限らないなと思います。
女子大を出た私は口が達者だから、すぐに「ブヒヒーン」と戦いの狼煙を上げたくなります。
口には出さなくとも、嫌なことをされたら後を引きますし、誰かにボヤきたくなります。
祖母が亡くなった年齢まで、あと10年になりました。
祖母という素晴らしいモデルがいながら、まだまだ修行の足りない私です。
私は、死んだら地球には生まれ変わりたくないのです。何かを食べないと生きていけないのはもう嫌になっていて、どうしても地球から出られないのなら、妖精さんとか精霊さんがいいなとか思っています。
仏教的にいうと解脱したいのです。
それは祖母の願いでもありました。
解脱するには、祖母みたいになっていないといけない気がします。
あと10年しかありません。祖母みたいになるには私の場合、あと20年はかかりそうです。焦りますわ…






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