ボンちゃんの話
今の家を新築してすぐに、自転車に乗っている私の足にしがみついて助けを求めた黒猫ボンちゃん。
鼻垂れで、里子に出せなかった。
優しい子で、オス猫なのに仔猫たちの世話を甲斐甲斐しくしてくれて、少し年上のたこ焼き屋の裏で保護したオス猫のタコさんと2匹で、猫同士の付き合い方やトイレの躾までしてくれました。
目の開いていなかったモモ犬が来た時は、下の世話もしてくれて、私たちはボンちゃんのお陰でいつも楽ができました。
17歳になった頃から関節が弱ってきて、歩きにくそうになりました。
18歳になってから腎不全が顕著になり、毎日皮下点滴をしていましたが、猛暑のためにエアコンを入れっぱなしだったのがいけなかったのか、風邪をひいてしまい、寝たきりになりました。
2週間ほど瞳孔が開いたまま寝たきりで、まるで植物人間のようでした。
ボンちゃんのことを大好きなカワちゃんが、天井の方を向いて鳴いたりしていました。
ある日、ボンちゃんの瞳孔が閉まってきて、名前を呼んだら反応できるようになりました。不思議なことに風邪は治っていました。
それで私は喜んで、「臨死体験から戻った猫」のボンちゃんに、エレンタールやエネルギーちゅーるを与えていきました。
1週間ほど続けた2024年9月19日の夜、私が与えていた流動食を誤嚥して呼吸ができなくなり、あっという間に死んでしまいました。
命というものが、なんとデリケートで儚いものかと思いました。ボンちゃんを生かそうとあれこれしたことは、ボンちゃんに苦しみを与えていただけかもしれないと思いました。
でも人間は何かをせずにはいられない。
他の猫がいるので落ち込んだり泣いている暇はなく、いつも通りに明るく生きることが、残された猫のためなので、そのようにしています。
「ボンちゃんありがとう。ほんまに助かったよ。ボンちゃんは最高レベルの猫のボスやったで…」と心の中で話しかけてます。




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