「君が代」に出てくる岩の話
君が代は千代に八千代に
さざれ石の巌となりて
苔のむすまで
今の人には「細かい石が岩になる?」と不思議な感覚になるのですよね。
でもそれは、アスファルトにするために岩を砕いて細かい石にしているのが当たり前になっているからで、昔の人は大きな岩を砕くなど、神をも恐れぬ仕業だと思っていたとしたら、どうでしょう。
細かい石が岩になるというのは、花崗岩みたいな石のことを言うのかなと思うわけなんですが、それはそれは長い時間かけて岩になることでしょう。その岩に更に苔がむすということは、とても長い時間のことを表しているのだと、最近腑に落ちたのです。
岩は昔の人が神と崇めていた時代がありました。
今では砕いて道路にしたり、風呂屋や旅館の敷石になったりオブジェにしたり。
私はスーパー銭湯の露天風呂に入る時、いつもどこかから連れて来られた岩に申し訳なく思い、心で「ありがとう、ごめんなさい」と言ってしまいます。
こんなことばかりやっているから、岩に憑いている霊が私に付いてきて、あちこち痛くなってるのではないかと思える今日この頃です。
先日、お気に入りだった温泉施設が廃業しました。
バブルの時代に豪勢に石を使って作られた、その建物は取り壊されてしまうでしょう。
岩はどうなってしまうのか心配になりましたが、私にはどうすることもできません。



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