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2022/10/05

女がどっしりと家を守る話

母が家を出た時は、私が高校2年で妹が中学3年くらいの時だったと思います。

私の中の母性的なものは祖母から吸収したような気がしますが、妹の場合は、当時仲が良かった友達のお母さんなのではないかと、最近思うことがありました。

そういえば、妹はその頃、その子の家に入り浸りのように遊びに行っていたんです。


その子のお母さんは、ビジネスウーマンで、仕事をバリバリする人でした。

割となんでも得か損かという計算も早かったような気がします。

ひとりっ子の友達も甘やかされることなく、特に経済的には学費を貸与して後で返してもらうということまでやっていました。

一度妹と一緒に遊びに行った時、そこの家には飼っていた小型犬がいて、仕事の時間が長いからか高齢だったからか散歩にも行かず、家の絨毯の上で糞尿をしてて、家に入るとウンコを踏まないように気をつけて歩かないといけないのでした。

家の中は犬のウンコの匂いがしました。

ベッドの上だけは犬が上がらないということで、私はベッドから動けませんでした。

この中で寝ているなんて、信じられないと思いました。

「ビジネスウーマンは自分には無理」と思ったことでした。


あれから数十年、私と妹はとても違うタイプの人になりました。

妹がとても仕事や勉強に意欲を持つのが、私には不思議で理解不能でした。

私は家をきれいにして快適に生活したいので、仕事に情熱をかけるなんていうことは考えられない人間なのですが、妹は違います。

まだまだ未来の輝ける自分を信じて切磋琢磨しています。

「真似でけへんなぁ。」というのが私の感想です。


妹が、母にも祖母にも似ていないし、一体誰をモデルに自分というものを構築していったのだろうかと、この前考えていて、ふと友達のお母さんを思い出したのです。

仕事一筋で家事は二の次なところといい、まるでそっくりです。

妹は中学3年の大切な時期に母親が家出をしてしまうという災難に遭って、母性的な部分を埋めるために、友達のお母さんをモデルにしたのではないだろうかと私は思ったのです。


今まで、妹の性格が男みたいなので、色々迷惑もかけられたし喧嘩もしたことがありましたが、育った環境を考えると可哀想だなと思えてくるから不思議です。

これは姉妹の情ということになるでしょうか。


母が亡くなった直後は、私の夢によく出てきていましたが、最近めっきり出てこないのは、母が妹のことを心配して付きっきりなのではないかと思ったりします。

実は妹は仕事に情熱を傾け過ぎて、家のことが疎かになっていた間に、家で問題が発生していました。

詳しい話はここではしませんが…


祖母は生前よく、「女は家から離れたらあかん。どっしりと家を守らなあかんのや。」と言ってました。

あの話は本当だったと思います。

妹の中に祖母のような心が芽生えて、家を守れるようになってほしいなと思う今日この頃です。








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