菊次郎は茶トラのオス猫、ふじはシマ入りの三毛のメス猫、はちは茶白のメス猫。
この3匹をお盆に引き取ったのだけど、その経緯を書いておきたいと思います。
ダンナの元に、開院当初から来ていたボランティアとまではいかないけど、捨てられた犬猫を保護していたおじさんから電話が入り、「膀胱ガンで生い先が短く、最後に残った3匹をもう世話できない。」と言うのです。
このおじさん、なかなか面白い人で、金貸しのようなことをしていながら、動物にはとても優しくて、ちょっと闇金ウシジマ君みたいな人でした。
20年くらい前のある日、奥さんが番頭さんと全財産を持って夜逃げして、犬猫だけが残されたのでした。犬は25頭くらいいたと思います。
無一文みたいになってしまったおじさんは、それでも必死で犬や猫と住める場所を探して、最後は山の空き地みたいなところにコンテナハウスを置いて、そこで暮らしていました。
犬や猫が可哀想で、ちょくちょく助け舟を出したりしてきたのです。
そのおじさんが、ついに病気になり、根をあげたのでした。
10年くらい前、前立腺肥大で尿が出にくかった時に、医者に出された薬の副作用で直腸から出血し、それを医者からは直腸ガンかもしれないと言われ、「死ぬかもしれない。」と落ち込んでいたので、インターネットで薬を調べてみると、薬の副作用で腸から出血する場合があるらしいとのことで、医者に相談の上、薬をやめてみたら出血が止まりました。色んな科で出された薬の飲み合わせが悪かったようでした。
直腸ガン案件は無くなって、機嫌良く暮らしているのかと思っていたら、膀胱ガンと言ってきたのです。
本人も膀胱ガンだと思い込んでいたし、カテーテルを入れっぱなしでいないと尿が出ない状況を聞いて、私たちも思い込みました。
それで、夏の休みに2日かけて車で猫たちを引き取ってきました。(これもダンナの涙ぐましい努力の末)
引き取って2週間くらいした頃に、警察から電話が入りました。
そのおじさんが山の中で死んでたのかな?と思ったら、逮捕されたと言うのです。
なんでも、担当の医者を金槌で殴って怪我をさせたとかで…
膀胱ガンのことを言うと、「医者は膀胱ガンではないと言っている。」と警察が言うのです。
「どーいうこと?」
私たちは目が点になりました。
これは私の推測ですが、生活保護だったから医療費は国が全額負担するので、前立腺肥大を膀胱ガンの疑いで推してたのかなと…医療事務のことはすっかり忘れてよくわかりませんが。
おじさんは、前にも直腸ガンと言われて医者に不信感を持っていたから、膀胱ガンで爆発したのかもしれません。
猫が歯止めになっていたのに、居なくなったから、犯行に及んだのかもしれません。
被害に遭われたお医者さんが、死ななくて本当に良かったです。もう回復されていたら良いのですが…
猫たちは最初は怒っていましたが、今はとてもかわいい猫になりました。おじさん、やはり猫は可愛がっていたようです。
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