おいでおいで幽霊のやりたかったこと
若い頃、嫁ぐ前にお泊りに行った時に夢に一晩中出てきた「おいでおいで幽霊」。
正直言って、「嫁に行くのをやめた方が良いのでは?」と、気になりつつも、みんなに恥ずかしい思いをさせるし、自分の今後も波乱の人生になるのが嫌で、見なかったことにして嫁に行ってしまった私。
そもそも、あの幽霊さんは、なんでそんなにこの世に未練があるのかな?とも思うし、よほど悔しい思いをしながら死なないと、そんなことにはならない気もします。
あれを見てから32年くらい経って思うのは、「誰も自分の言い分を聞いてくれなかったこと」や「自分の方が正しいのに、まわりが自分を狂人扱いにした」ことではなかったのかなと、思い至りました。
私が結局離婚する原因になった「夫の浮気」は、当時一緒に住んでいた家族たちからは信じてもらえずに、私の「嫉妬妄想」ということになり、若かった私は悔しくて悔しくて堪りませんでした。
当時は防犯カメラも車載カメラもスマホも無い時代で、私が見た現場、証拠などは、妄想や捏造にされてしまいましたから。
私からみると家族全員、なんだか変なのに、家族から私こそが気が狂っていると言われることの辛さ。
その辛さを、誰かに味わってもらいたくて、幽霊さんが、おいでおいでしていたのかなと。
最近知ったことですが、私が去った後、義理の妹が、私のような立場に追いやられて、家から追い出されたようでした。
私たちは家から出て行けたから良かったけど、幽霊さんは家から出るためには死なないといけなかった。しかも、死んでも地縛霊になっていて、どこにも行けないという状況なのかなと推察します。
「同じ思いをした人が二人もいるし、もうこれくらいで成仏してくれたらなぁ。」と、私は思います。
執着こそが、人生を辛くさせてしまうものだと、この年になって思うから…
あの家は、住む人も居なくなって、今後はどうなるのだろう。取り壊されて、幽霊も消えて無くなるのだろうか?
そんなことになる前に、幽霊さんが、自分で光り輝きながら、天に登っていってほしいと、私は祈ります。
次に生まれ変わったら、幸せな人生を歩めますように。


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