お年寄りの飼っているワンちゃん
数年前に、10歳くらいのシーズー犬の飼い主さんから、自分が何かあった時、犬を引き取ってほしいと、頼まれたことがありました。
その人は泣きながら頼んでくるので、一体全体どうしたのかと尋ねたところ、「夫に先立たれて、生活費もままならないのに腰が痛くなり、病院に行ったところ、手術しないといけないと言われ、手術次第では死ぬかもしれない。」と脅されたらしいのです。
お医者さんも告知義務というか、後で訴えられたりしないように、インフォームドコンセントって言うんですか、それをやったのだと思いますが、それを聞いた飼い主のおばあちゃんが、大ショックを受けてしまい、抑鬱になって、思い詰めた末、頼んできたのがわかりました。
手術は、様子をみて、しなくても済むかもしれないとか言う話で、「なんか怪しいな~。」と思いながら話を聞きました。
「ホンマは手術せんでもいいのにしたいんちゃうん~?」と思ったので、「手術せんでもええかもわかれへんのに、今から泣いてもしゃーないし、万が一の時は犬は引き取ってあげるから、心配せんといてー。」と一か八かで言いました。
本音では、「犬増えたら嫌や~!」と思いつつ…
そうしたら、安心したせいか、おばあちゃんは元気になっていき、2年経ちましたが、犬を引き取ることなく平穏に過ごしています。
もっと前にも、舌癌を宣告されたブラジルから働きに来ていた一人暮らしのおばさんの三毛猫を、入院中に預かってあげたことがありました。万が一の時は引き取ると約束して。
今ではありえないことなのですが、当時は私も若かったので、やる気満々で預かったのでした。
猫の預かり先と万が一の引き取り先を確保できたおばさんの舌癌は、手術の日までに小さくなり、ほとんど舌を切り取らなくて済んだそうで、無事に三毛猫は帰っていきました。
お医者さんって、脅かしてガンを大きく
してしまうのよね…
そんなことを思ったことでした。
それにしても、心の在り方で大きくなったり小さくなったりするのですね、ガンって。


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