みんな迷える子羊
若い頃、大人達が尊敬できませんでした。
歳を重ねてずる賢くなっただけに見えました。自己保身に長けるというか、そんな大人が結構いたのです。
心根の美しい学校の先生たちもいたから、全部の人が尊敬できないのではなかったのですが…
今となってはわかります。
みんな迷える子羊だったんだと。
歳を取っても、人は自分がされたことを若い世代にしてしまう。これは、まるで何かの法則のように、やってしまうみたいです。
本人はやっていることを正当化したり、考えないようにしたりしていますが、実態は、大人の仮面を被った子供だったのだなぁと、しみじみ思うようになりました。
当時は、尊敬できない、許せないと思った私も、「かわいそうに、そうするしかなかったし、抜け出せる道を知る術がなかったんだろう。」と思うのです。
今みたいに、インターネットですぐに探せる時代でもなく、目隠しをしたまま歩いて苦しんでいたのかもしれない。
それは、今の私が、その人たちと同じような年齢になってみて、外見とは裏腹に、中身が子供みたいな私がいるのを知ったから、そう思うのでしょう。
だから、外見が、ヨボヨボのおじいちゃん、おばあちゃんも、心の中には子供がいて、子供みたいに清らかな行いをしたり、寂しくて拗ねてみたり、それが当たり前なんだなぁ…
そう思うと、なんだか、心が暖かくなって、理解して許す気持ちになり、すでにこの世を去った人にはもっと優しくしてあげたかったと思うし、まだ生きている人には優しく接してあげようと思います。
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