心を転写する話
私が猫三昧の生活をするようになって約15年くらい経ちました。
今よりも15才若かったときにミルクを飲ませて育てた子は、気が荒かったです。
そして、15年経って、育てている仔猫はとても気が優しいのです。
15年前に育てた仔猫は気が荒く、嫉妬深く、しょっちゅうケンカを吹っかけてました。
今育てている仔猫は大人しくて、だれともケンカせず、いたわり合っているのです。
この結果を踏まえて、私はこう思います。
「はは~ん、どうやら自分の心が仔猫に転写しているようだ。」と。
まだ30代半ばだった頃の私は、おそらく喧嘩っ早くて嫉妬深かったのです。
そうすると、今の私はかなり穏やかになっていると考えられます。
それでも、自分の心の荒さが外に出てしまうことがあるのですが、心の綺麗な犬、猫、植物たちに、自分の汚れた心を転写しないようにと心がけるようになりました。
たとえば、エアコンの修理の兄さんが、私をただのクレーマー扱いした。腹が立つ。自分の不甲斐なさを棚に上げて!と、オーラが真っ赤になるくらい怒っても、そのお兄さんを叱りますが、動物たちに八つ当たりしたりしません。
自分の赤く焦げたオーラに、猫のエネルギー体が焼けただれて病気になったら大変だと考えます。
最初は、動物や植物だけだったのですが、最近は空気や雲や光など、人間以外のあらゆるものに、美しく綺麗だと感じるようになり、黙って自転車に乗っていると、景色が光り輝いて見えることがあります。
ところが、人間と関わると、この美しい景色が雲散霧消してしまいます。
人間は、とても業の深い生き物なんだなと思います。
私が人間の心の中にも光を見いだせる日はいつのことやら。
人間って、一石二鳥を狙って謀略を考えたり、他人をコントロールしようとします。
その様子を感じた瞬間、「ああ、この人の心は汚れているんだな。」と思います。その汚れた心が自分に転写されないようにとバリアーを張ってしまいます。
動物や植物には簡単なのに、人間相手だと、すごく難しい。
そして、自分の汚れを相手に転写しないように、日々修行なんだと思います。
死んだ祖母は、この辺のことがかなり出来ていたと思います。
孫たちの前で他人の悪口を言ったりは絶対にしませんでした。これはすなわち、悪い心を転写しなかったのです。
私が、わりと簡単に動物たちとうち解け合えるのは、これのお陰なのかも知れません。
と、いうわけで、自分より弱い立場の者に、自分の汚れた心を転写しないように、自分の心をしっかりと制御することを、私は仔猫から教わったという次第です。


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