猫の慢性腎不全
うちの家には、一時期猫が60匹もいて、ストレスが猫に与えるダメージというものを観察する機会がありました。
進んでこんなことを観察したくもなかったのですが、ストレスは猫の腎臓に大ダメージを与えることを観察していました。
まず、メスに多いのが、風邪引きの後、腎炎となり、慢性腎不全に移行してしまうというパターン。
オスに多いのが、ケンカの後、怪我をして化膿したりした後、慢性腎不全に移行してしまうというパターンです。
どちらも早く気がついて、抗生剤を投与すると、かなりダメージを受けなくて済みます。
これはどういうことかとずっと考えていましたが、鍼灸の学校で臨床医学各論などを学んだ後、ある結論に至りました。
うすうす感づいてはいたのですが、言葉にする自信がなかったのです。
その結論とは、猫が細菌に感染すると、かなり高率に自己免疫が暴走または迷走し、自分の臓器を攻撃してしまうということです。ストレス状態にある場合は、もっと確率が高く出てきます。
細菌をいち早く抗生剤投与で押さえることができると、腎臓に対するダメージは少なくて済みますが、ちょっとうっかりして見逃すと、あっという間に腎臓の機能が低下してしまうのです。
風邪を引いた後、やたらと水を飲みたがるようになったとか、怪我をした後に、たくさん水を飲みオシッコの量が増えたなどというのは、慢性腎不全の軽い状態になっているのです。
腎臓が弱くなると、体内の水分がオシッコになってでてしまうので不足がちとなり、唾液の減少から口内炎が起こったり、腸内の水分の減少からは便秘がちとなります。
これらを予防するには、ストレスの軽減と、ストレスを挽回できるようなリラックス状態を作り出すことだと思います。
多頭飼育であれば、部屋を分けたりすること。トイレの砂もいつもきれいにすること。この、トイレの砂の件は、多頭飼育の場合には膀胱炎や尿路結石を防ぐ意味でも重要です。トイレを争って取り合いをしたりしますので、たくさん設置することも必要です。
1匹飼いの場合でも、テレビの音がうるさすぎたりする場合は注意が必要です。
騒音から逃げられる場所を作って上げたりすることなど、とにかく色々なストレスを避けることが大切です。
野良猫で、暑さ寒さから逃げられないような暮らしをしている猫や、しょっちゅうケンカをしたりいじめに遭っている猫も、そうなってしまうかもしれません。
そういう観察から、猫にとって一番良い暮らしとは、人間の家で暮らして守られながらも、自由に散歩などができる環境であると思います。
でも、これはそこらじゅうに自動車が走っている現在では難しい話です。
人間にとっても猫にとっても息苦しい時代となりました。


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