スズメのことから思うこと
3年前だったかな、となりのクマキチを家の前で預かるようになってから、クマキチの残りごはんをついばみに来ていたスズメたち。
玄関前が糞だらけになるからと、手前に鳥の餌を置いたのがはじまりでした。
それまでの私は、スズメとは景色に溶け込んでいるものの一つで、気にしたこともなかったのでした。その生態も、ほとんど知らないし、どうやって生きているのかなど、知りたいとも思っていませんでした。
ところが、クマキチが亡くなってから、急に問題が浮上しました。
クマキチがいないのにスズメは毎日やってきて、私にエサをねだるのです。
それも、羽根の生えそろっていない子スズメに「ピヨッ」と鳴かせて、情にほだされた私が、ついつい鳥のエサを出すと、遠くから大人のスズメが平らげていきます。
子スズメがかわいそうで、またあげると、それもまた大人が・・・という具合に、うまいこと人間を操って食べ物に預かるスズメたち。
そんなことをしているうちに、すっかり私がスズメの虜になってしまい、ああでもないこうでもないと、何とかしてご近所と折り合いを付けてスズメにごはんをあげられないかと考えるようになってしまいました。
そもそも、周りを見渡しても、スズメが食べられそうな草の種とか昆虫などは、ほとんど見かけません。
大和川の土手と、市営のふれあい農園と、一つだけ残った田圃と、小さな公園、神社・・・あとは民家の庭木くらいです。
それでも、一般の大阪市内にくらべたら、この辺りは自然が残っている方ではないかと思います。
野生なんだから、手を差し伸べるべきではないと思いつつも、ついつい、おねだりされると我慢できなくて。
しまいには無農薬玄米を食べさせている始末。
「これ以上、田圃も畑も無くならないでほしい。みんな、お庭に木を植えて農薬は使わないでほしい。家を建てるときは和風の家にしてくれないかな。」などなど、そんなことを考えてしまいます。ちなみにそんなことを考えたこともなかった時に建てた自分の家は、瓦でも和風建築でもなし。
結局、50年位前の風景にもどってくれたらなあと思い至ります。
風景は50年前。
だけど、猫は不妊手術ができる今がいい。
それだったら、鳥も幸せ、猫も幸せ、かわいそうな猫を捨ててきなさいと言われる子供もいなくなって、いいのになあ。
いつもスズメが後ろをついて歩いていた島本のおばあちゃん、天国で笑ってるだろうなあ。




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