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2015/05/01

母の生き方から学ぶこと

母は、概ね、いい人でした。動物にも、人に話しかけるように相手をするし、人に親切にするのも好きでした。愛想も良かったです。

けれど、父との関係において、自分を裏切った形になってしまった父のことを、長い間恨んでいたようです。

日記を読むと、若い時は男子から人気があって、モテモテだった母が、父と結婚してからの苦労や悲しみを思う時、人生を台無しにしてしまったという気持ちが、滲んでくるような文章がたくさん綴られていました。

中年からの30年間くらいを、「人生がっかり感」で過ごしていたかもしれません。

そんな母は、認知症になってからは、苦しかったことも悲しかったことも忘れて、誰彼かまわず「こんにちは!」と挨拶して、犬の散歩をして歩き回りました。

最後は父のことも忘れてしまっており、今を生きていた感じでした。といっても、認知症なので、生きているのか死んでいるのか、見ている方からはよくわかりませんでしたが…

私は、母が亡くなって、家族葬をして、誰に知らせることもしませんでした。特にご近所さんは、母が家に来て日が浅いし、知らせる必要も無いと思っていました。

ところが、亡くなって1ヶ月くらい経つと、何人ものご近所さんから、「お母さんは元気ですか?」と尋ねられて驚きました。
色んな人から母は覚えられていて、最近見かけないことを心配してもらっていたのでした。

母は、孤独を抱えて晩年を生きていたけれど、明るく挨拶をする年寄りだったから、みんなから覚えられていて、母自身は自覚がなかったかもしれないですが、幸せな晩年を生きたのだと思います。

まぁ、なにしろ呆けているので、世話をする私は大変だったのですが…
それも今となっては、もっと優しくしてあげたら良かったと反省しているのです。

母がいないから、犬の散歩も少ししかしなくなって、今年は神社の裏の桜も見ずじまいでした。

母の生き方から学ぶことがあるとすれば、過去に囚われて今を無駄にしないこと。

母は認知症になってから、そのことができるようになったけど、それでは遅すぎるので、今、もし過去に囚われて苦しんでいる人がいたならば、すぐに手放して今を生きてほしいと、そんなことを考えました。

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