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2013/02/03

ブライトの話

私が高校三年生か大学の一年生だった頃、父の会社の事務員さんが、公園で仔猫を4匹ほど拾いました。

当時のマンションはペット可の物件がほとんどなかったので、事務員さんは、犬と猫を飼っている私の父に泣きついて、1匹だけでももらってほしいと頼んできたそうです。

父が家に帰ってきて、そのことを私たち家族に持ちかけました。
けれども、私には溺愛しているフラウボウという仔猫がいたので、フラウボウよりも1ヶ月くらい月齢が上の猫をもらい受ける気にはなりませんでした。

それで、私は断り続けていたのですが、ある日学校から帰ってみると、シャム系の綺麗なオスの中猫が家にいたのです。
祖母に尋ねると、事務員さんが最後に残った仔猫が大きくなってきて、どうしても里親さんが見つからないので、仕方なく父がもらって帰ってきたということでした。

フラウボウが萎縮しないか心配しましたが、もらってきた中猫は、自分の立場をよくわきまえて、フラウボウをいじめたりすることもなく、かえってフラウボウがよその猫にいじめられたら、助けに行く優しいお兄ちゃん猫になりました。

私は、フラウボウもガンダムからつけたし、この猫もガンダムからつけることにして、ブライトと命名しました。

ここで、その当時、私が置かれていた立場を説明しないといけません。
父が浮気をしたために、母が怒って二年前に家を出ていました。
家には祖母と私たち子供が置き去りにされた状態でした。
父は、私だけには何故か優しかったので、父に何か用事があるときは、家族中が私をアテにしていました。
家出をしている母の生活費も、私が父に頼んで工面する状況でした。
学校はお嬢様学校で、毎日幸せそうな級友たちをみて暮らしていました。
登校拒否をしようとしましたが、当時は昼間に家にいてもすることがなく、病気のフリをして寝て生きるのも大変疲れるために、泣く泣く学校に通い続けていました。

そんなある日、ブライトが私の晩ご飯のおかずである焼きたてのサンマを、丸ごとくわえて逃げました。
今思うと、猫の世話はほとんど、猫が嫌いな祖母が嫌々していたので、あまりお腹いっぱいに食べてなかったのだと思います。
独立心旺盛なフラウボウは毎日ネズミを捕ってきて栄養を補給していましたが、ブライトはお腹がすいていたのだと思います。
でも私は、自分のストレスと空腹に我慢が出来なくて、サンマを口から取り外した勢いで、ブライトを投げつけてしまいました。
猫にそんなことをしてしまって、その後何十年も後悔し続けて、そのうち私は猫を助けるボランティアになりました。

当時は、猫の避妊去勢は、あまり周知されていなくて、ブライトも去勢されていなかったから、一歳くらいになると外に遊びに出てケンカをして帰るようになりました。
電車か車に、綺麗で長い尻尾を切られて帰り、夜中に獣医さんの家に駆け込んだこともありました。それ以来、ボブテイルでした。

ある時、他の猫に噛まれた傷が化膿して、ブライトが辛そうにしていました。
私は学校に行く前、ブライトに、「今日帰ってきたら、かならず獣医さんに連れて行ってあげるから、待ってるんやで。」と言い聞かせて登校しました。
でも、家に帰ってみると、ブライトはいませんでした。
祖母に聞くと、昼に出て行ったきり、帰ってこないと言います。
「死にに行ったんとちゃうか。」と祖母は言いましたが、今思うと、祖母がどこか遠いところに捨ててしまったのではないかと思っています。
猫に治療費を払うのが、猫嫌いの祖母からしたら無駄に思えたのではないかと思うのです。

まあ、そんなことはさておき、それ以来ブライトはいなくなりました。
優しい青い目をしたブライトの面影が、今も私の心に、棘になって刺さったままなのです。

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動物たちの話」カテゴリの記事

コメント

ブライトのことはよく覚えている。いやしい猫というイメージが強い。
今になって思うと、彼は人に甘えて訴えることが苦手だったのかも
しれないと思う。当時は、早くいなくなればいいのにと思っていた
のが事実。でも、今も忘れられない猫である。
ブライトは、少しでも幸せだったと思ってくれたことがあったのかなあ。
今の自分ならもっと違う接し方ができたのに…と思う。

まぁ、過去のことは後悔しても仕方がないので、今いるチェリーの世話をしてあげてください。
とりあえず、朝起きたら隣の駐車場の前の溝でオシッコだけでもさせてくれたら、私も助かります。

私は違う箇所に食い付きました。お父さんが原因で家出されたお母さん・・・・今、面倒を見られているお母さんですよね?受け入れられてあくび猫さんは優しいですね。
私なら受け入れられるかな?

めいぴーさん
親子だから、何となく受け入れて助けるのが当たり前のような気もするし、母の遠隔操作がうまくいってた気もします。
今思えば、けっこう退屈しないドラマチックな人生ですわ。^ ^
純と愛みてます?
私、あのドラマの純の気持ちがよくわかります。
でも、ダンナはドラマの中の里やの女将さんに似てるって言いますけどね。

見てますよ。徐貴美子さんですよね、綺麗な素敵な方じゃあないですか・・・・ご主人にはそう見えてるんですね、いいなぁ~いい方に例えられて・・・

めいぴーさん

いえいえ、ドラマばっかりみていて、大切な場面で真ん中に出しゃばっているところが似ていると言われます。^_^;

私も昭和の時代の猫飼いなので・・・。
子供の頃は雄ねこなら飼ってもOK.
雌猫は赤ちゃん生むからだめと。
その雄猫も飼って1~2年で発情期、恋の冒険に
出てしまい。帰ってこない。
それを仕方ないし、猫さんは居なくなるもの・・・みたいな飼い方でした。(昭和40年代の話です)

今思えばそんな意識やら無知さで、猫さん達に謝りたいことは
山のようにあります。
特にお外フリーにしていたため
雀狩りに出たままわからなくなったりんちゃんには
未だどうしても、償いきれない想いがあります。

それでも・・・猫飼いは辞められません!

さおりんママさん

そうですよね、私も雄猫の去勢までは、親におねだりしにくかったし、一、二年でいなくなるものと思い込んでました。
今、去勢した男の子たちが、私に毎日甘えてくるにつけ、昔の間違いを感じ続けてます。
りんちゃん、誰かに保護してもらって幸せに暮らしていますように。
犬も猫も、保護したら警察に届ける人なんてほとんどいませんから、探し用が無いのが残念です。
一度、TwitterでUPしてみるのもいいですね。
ブライトの写真が見つかったら、またUPしようと思ってます。

私も子供の頃に飼っていた動物たちについては懺悔しまくりです(T_T)。出入り自由で飼っていたこともあって、最後は行方不明や交通事故死という子が居ましたし、ワンコは外で飼っていて家の中に入れていなかったし・・
今家に居る子達に生まれ変わっていてくれたら、ちょっとは償いになるのにと思ったりします。

ブライト君のお話の頃、おばあさまと熊本の山の温泉で湯治生活されたのかなあ・・なんて思いました。あのお話好きです。

yukoさん

あの湯治の経験は宝物ですわ。
洗濯も、山から引いた湧き水で、手で洗ったりして・・・

小6の時の経験です。

おばあちゃんは、人にはとてもいい人だったのですが、動物には冷たかったのです。
あの時代の人で、動物を大切に扱う人は、とても少ないですね。

近所で猫や小鳥にエサをあげていた島本のおばあちゃんという人がいて、年寄りなのに動物を大切にするから好きでした。
話しをしてみると、やはり育ちがいい方でした。
豊かさというのは、大切ですね。
日本はだんだんとまた、私のおばあちゃんがいた時代に戻るかもしれませんが・・・
しまいには飼っている猫を盗んで食べる人が現れないか、心配です。
大げさですけど、あと50年くらいしたらわかりません。

あくび猫さんの書き込みで思い出しました。私の父方の祖母のこと。大阪に遊びに来てたとき、家のベランダに来る雀さんにお米を
あげていたら「百姓が汗水垂らして作ってる米を雀にやるなんて!」とこっぴどく怒られました。また、いなかに帰ったとき祖母の家の飼い犬と遊ぼうとしたらすごく吠えられ、そのときも「よその家の犬にちょっかいだすもんじゃない!」と怒られました。明治生まれで才女と言われた方でしたがおっかなかったです。今の良くある孫にめろめろおばあちゃんとは、ほど遠い厳しさでした。母方の祖母は私が生まれる前他界していましたが、戦時中、飼い犬を供出させられないように兵隊さんに差し入れをしたり、もてなしたりして「今夜は犬猫外に出さないように」と犬狩りの日を、兵隊さんに教えて貰い、自分家の動物を守った人でした。
数年前、田舎の母の姉妹を訪ねたら一人は「もう、病気で飼えない
けど・・・」と地域猫にご飯をせっせとあげてて、もう一人のおばさんの家の半分近くが飼い猫達の猫部屋になってました。旦那様は「血やなぁ~」と感心して?ました。

さおりんママさん

血は争えないという話し、私も心当たりがあります。

実は母方の叔母が、以前より野良猫を保護したりする人でしたが、雀にパンをあげながら歩いているということが、最近判明しました。(笑)
母の妹は三人いますが、二人は猫好きです。

私の動物好きは母方譲りで、母も犬や猫にけっこう人間に話しかけるみたいに話しをします。

だから家出をされても憎めないのでしょうねえ。^_^;

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