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2011/03/05

ボランティア心得

かれこれ15年前、私は近所の神社に集まる野良猫たちが、エサをもらうだけで誰も不妊手術をしていないことに気づき、何とかできないものかと考えました。

当時私は、息子と猫数匹で暮らす母子家庭で、経済的余裕もないと思っていました。
それで、動物病院の先生(ダンナのこと)の紹介で、あるベテランのボランティアさんを紹介してもらいました。

その人に電話をして、「神社に野良猫がたくさんいるんです!」と訴えました。訴えたらボランティアの人たちがやってきて、何とかしてくれると思っていたのです。少なくとも費用くらいは助成してもらえるのではないだろうかと、甘く考えていました。

そうしたら、そのボランティアさんから返ってきた返事は、「みんな自分のお金で自分の時間を使って、コツコツやってますよ。それぞれ自分の周りにいる子を助けるのに手一杯ですよ。」と言われてしまいました。

「先生~、紹介してもらったけど、何にも協力なんかしてくれへんやん~。」とぼやきつつも、確かにボランティアさんが言った言葉にも一理あると思い、気を取り直して自腹を切って神社の猫たちの不妊手術をやりました。
その際、うっかり自転車のかごに置き忘れた手提げの中から、ちょっと目を離した隙に財布を盗られたりして、大変な目にも遭いました。
財布は半年位して、26000円と宝くじが無くなった状態で公園のベンチの下で親切な人に見つけてもらい、ぼろぼろになって帰ってきました。世の中には悪いことをする人もいれば良いことをする人もいるんだなあと学びましたけど。

話がそれましたが、自分でコツコツとやり始めてから、紹介してもらったボランティアさんも、少しは認めてくれるようになり、少しずつボランティアの心得のようなものを教えてもらうようになりました。

まず大切なこと一つ。
地に足をつけてボランティアをすること。決して無理をしないこと。自分の生活の安定が第一で、家庭や健康を犠牲にしてするものではないということを教えてもらいました。

ボランティアをやりはじめたばかりの頃は気がはやり、「何とかこの国の動物が置かれている現状を打破したい!」などとたいそうなことを考えてしまいがちですが、一人の人間ができることには限りがあるのです。
亀のような歩みに見えても、自分の周りにコツコツと光を当てていけば、だんだんと裾野が広がっていくということを教えてもらいました。

大切なこと二つ目。
一つ目に含まれるかもしれませんが、自分の収入に見合ったボランティアをすること。
私が思うに、生活がカツカツなのに、他を助けるのは難しいし、もしそれが生き甲斐だとしたら、共依存になっているということ。

まあ、そんなことを教えてもらっていたのは、ボランティアさんから見ると、私が「危ないボランティア」になりそうで危なっかしかったからだと思います。おかげで奈落の底には落ちずに済みました。

神社の猫の不妊手術は、その後何年も中断されました。それは、ダンナと結婚し、防犯カメラがなかった動物病院の前に捨てられた猫の世話と動物病院の経営で、外のことに手が回らなくなったからでした。
考えた末、ボランティアに優しい動物病院をダンナと作り上げていくことにしました。
今、自分の立場で私ができることは、ボランティアさんのお役に立てる環境作りと、動物たちに副作用の強い薬を使わない東洋医学などを応用していけるようにすることだと思っています。

自分にできることをする・・・基本的なことですが、なかなか難しいことです。はじめからあきらめるのではなくて、自分としっかりと向き合って結論を出していかないといけないと思います。努力も必要です。
私はすぐに一線をこえていこうとするので、「ドウドウドウドウ~」とダンナに言われています。「ブルルルルル-!」

これからボランティアをしようと思う方は参考にしてください。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

深いですね、今日の記事。
深みにはまって抜け出せない、
抜け出そうとしない私です (^^;;

おお、いよださん、なんか大変なことになってますね-。
いよださんは、仲間と仲良くできて、すごく能力の高い人だと思っています。
よいお友達に恵まれていて、うらやましいです。

これからもぜひ活躍していただきたいですが、体には気をつけて、無理のないように、細く長く続けてください。
ストレス発散に、もしもお酒なんか飲んでいたら、体が痛みますから気をつけてください。

動物病院の里親探しのコーナーにリンクをはるとか、何かお手伝いできることはないのかなと思っておりますが・・・
とにかく無理のないようにと祈っています。

ボランティアは細くても長く。
そうですよね。
かつて20代何とかなるって10匹以上の猫さんを
抱えてしまい、ご飯、砂、医療費がおっつかず
元々いた子がストレスで膀胱炎、沢山の猫さん達の
小競り合い。
もう、だれも、幸せじゃなかった。
今も、肝に銘じてるのは
私は神様じゃないってこと。
当時あくび猫さんのような病院はなく
メス猫さんの避妊手術は二万五千円
さらにその前ワクチン接種が必要で
結局3~4万円予算がないと
保護できませんでした。
動物病院さんは分割払いを
許してくれましたが、いっぱいいっぱいでした。

そんなことから
今は、とりあえずお家の子が幸せであること。
そして、自分の生活をきちんとした上で
金銭的、体力的、無理のないこと
できること、できないことを判別すること。

この3月末公園ねこ適正管理サポーターの説明会が
大阪市の主体であります。
参加してみようと思ってます。

でも、あくまでも、冷静に自分のできることできないこと
を考えて(努力しないということじゃなく)
お話を聞いてこようと思ってます。


犬猫のかわいそうな話を見聞きすると胸がギュ~ンと痛むのですが、
自分ではどうしようもないことが多すぎて・・。

猫玉のできるボランティアは、捨て猫3匹と犬1匹を世話することと
猫ボラさんへのフード等を時々カンパすることです。
今の私にできることはこれしかないです。
言葉は悪いけど、深入りすると危ないですから。

さおりんママさん

実は動物病院に捨てられた猫たちを連れて帰って飼っていた自宅は、猫地獄と化しました。
本当に自分は神様じゃないと、つくづく思いました。

今は、数も減って、生き残った猫たちは静かに暮らしていますが、それでも日向ぼっこをさせてあげられないとか、遊んであげていないとか、懺悔がたくさんです。


猫玉さん

家の子を幸せにすることも大切な役目ですよね。
猫3匹と犬1匹、多いくらいだと思います。
深入りできる人はしてもいいけど、つぶれていく人もたくさんいますから、自分の身丈にあったボランティアをするのが肝心ですね。(*^o^*)

60才を過ぎたら、もう猫を飼ってはダメだなと思うのですけど、寂しいだろうなと思うと、今から何か対処法を考えておいた方が良いのかなと思う今日この頃です、(^◇^;)
やっぱりスズメ?(笑)

>自分の収入に見合ったボランティアをすること。

大切な事ですね。
自分のお尻は自分で拭いてもらいたいものです。
人の金や善意をあてにしてのボランティアは本当のボランティアではないと最近つくづく思います。

私も猫玉さんと同じデスsweat01

できれば、哀しいげなcatさんと出会いたくありません。。。

ほんとうに・・・・そうですね。その時に自分に出来る事しか出来ない。鉄則ですわ。
本当に、自分のふがいなさに辛くて悲しいですが、自分の責任において中に入れた子にまで無責任にはなれませんからね。
人に頼るときも、《自分なら出来るから遣ってくれて当たり前》では無く、万障繰り合わせて頑張ってくれているんだと感謝して・・・
自分と人とは違うんだと・・・あの人に利用されている・・・なんて事、微塵も思っては、いけません。利用されて当たり前なんですよ、ボランティアは!!
きっとやっているうちに、同じ考えの人や助けてくれる方が現れてきますから。

ボランティア料金の獣医さんも現れて・・・・とても幸せですわ。感謝!感謝!です。

名前なしさん(すみません誰かわからず)

「アソコに猫が捨てられている!」と報告だけして、良いことをした気になっている人ってけっこういます。
断ると、「じゃあ、あの仔猫はどうなってしまうの!」と怒られたこともあります。
「あなたが助けてあげれば?」と聞くと、「うちはすでに猫が2匹もいるし、これ以上は無理!」などと言われます。
みんなか弱い人間なので、一人で何もかもは無理ですよね-。(^◇^;)
でも結局見に行ってしまったりして・・・もういないことが多いですけど。


ふわふわボールさん

私も春に公園などには足を踏み入れないようにしているのです。
だって、かわいそうなのを見てしまったら、連れて帰ってしまう・・・
家にはストレスを抱えた子たちがたくさんいるのに。
なので、里親探しをお手伝いしてあげると言って、見つけた人に保護してもらうようにしていました。
最近は、みんなインターネットができるようになったので、自分で探すことができる人もずいぶんと増えました。いい時代になってきました。


めいぴーさん

本当に、命がかかっているだけに、なんだか人質に取られているようで、無碍にも出来ないし、心の修行ですよね。
何事にも感謝して、自分のできることをするということが、どれだけ難しいことか。
たかが猫のことだと思われるかも知れないけど、本当に修行になっていると思います。
私の立場では、この仕事で食べさせてもらっている以上、あまり近所におおっぴらにボランティア活動ができないのです。本当に、自分のまわりだけ、一人で細々とこっそりとしないといけない感じです。
お付き合いできる近所の猫おばさんも、口の固い、一人でこっそりとしている人たちです。
猫助けも苦労しますね!(笑)
やっぱり私ができることは、環境作りと市井のボランティアさんの代弁者になるくらいかなと思っております。

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