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2006/10/06

北田君、ごめんなさい。

「北田君、ごめんなさい。」

この言葉を、北田君に届けることが出来たら・・・と思い続けて33年くらい経ってしまいました。

北田君は、いつも大らかで、明るい男の子でした。ルックスは、ちょっとバカボンのパパに似ている感じだったけど、ひょうきんだし、素直なよい子でした。

いつも朝礼の時などは、大きな声で「おはようございますっ!」と、学校中に声がとどろくような子でした。

北田君とは小学校一年の時から同じクラスでした。あまり話をしたことはありませんでしたが、ケンカもしたことはありませんでした。

小学校四年か五年生の頃、学校で避難訓練がありました。

訓練の後、校長先生のお話を校庭で聞いていたとき、私のお腹が急に痛くなってきたのです。顔面蒼白、トイレに行きたいけれども、衆人環視の状態で、当時はかわいくてモテモテだった私が、トイレに駆け込むなんて、とてもじゃないけど出来ない話でした。

「早く、校長先生、話し終わらないかな~。」待てば待つほど、時間が長く感じました。

もう、どうにもこうにも我慢が出来ず、「ええ~い、もう、こうなったらどうなってもいいから、ここで漏らしてしまおう。」と決心をし、気張ってしまいました。

すると、「ブリッ!」と大きな音のおならが出ました。それと同時に、お腹の痛みは引いてしまいました。

「ああ~、助かった~。」と思ったのもつかの間、私の隣に立っていた北田君が、「うわ~、この子、オナラこきよったで~。」と大声で「オナラこいたオナラこいた」と言い始めたのです。

北田君は、大変素直で正直でしたから、思ったことを口にしただけでしたが、私にとっては死活問題の勃発です。

これまた、蒼白になって、「どうしようどうしよう」と思っていたところ、秀才の道元君が、「おい、北田~、おまえがオナラこいたんちゃうん~?女がこんなでっかい音でオナラこぐわけないやん~。」と言ったのです。

私は、このチャンスを逃してはならないと思い、「そーや、そーや!私はオナラしてへんわ~!」と言ってしまったのです。

北田君は、「ええ~!?僕、オナラこいてへんで!僕と違う僕と違う!」と言い続けましたが、誰にも認めてもらえず、そのまま犯人は北田君ということになってしまいました。

私は、どれほど胸をなで下ろしたか分かりません。心の中では北田君に謝りつつ、助け船を出してくれた道元君に感謝しつつ、私は帰途につき、家で思い存分トイレでゆっくりしました。

家でそのことを話すと、みんなが大笑いして、楽しかったです。

けれども、翌日から、学校生活何年間かの間だ、あれほど元気が良かった北田君が、急に元気が無くなりました。朝の挨拶も、小さな声で、もぞもぞと「おはようございます・・・」とつぶやくような感じになってしまったのです。

自分がついた嘘のせいで、北田君の元気が無くなってしまったのは、確実のような気がしました。

それ以来、私は嘘がつけないのかも知れません。

北田君、遅ればせながら、このブログを見つけられるかどうかもわかりませんが、ここで私の謝罪の気持ちを表しておきたいと思います。「本当に、ごめんなさい。あのとき、罪をかぶってくれたおかげで、私は恥をかかずに済んで助かりました。33年も経っていますが、あれから元気になりましたか?心に傷を付けたこと、謝りたかったのです。ごめんなさい、ありがとう。」

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コメント

北田君が、ここを見てくれますように。

あくび猫さん、こんばんは♪
懺悔したいこと・・・私にもいっぱいあります^^;
子供のころってほんの小さな事でも大問題で、ついつい誤魔化してしまったり責任転嫁してしまったりするんですよね。
今思うと恐ろしいくらいです・・・。
私にもあくび猫さんと似たような体験があります。
北田君に気持ちが伝わるといいですね(^^)

キリさん、

ありがとうございます。見ててくれたらいいなあ。


ひすいさん、

どうして嘘が苦手かを追求していたら、ふと子供の頃の、この出来事を思い出しました。

正直に生きていると、正直な人が集まってくるみたいで、その方が楽に生きられますから、あの出来事も経験しておいて良かったのだと思えます。

北田君が癒されていることを祈るのみです。

おならネタ、いまでこそ笑えるだけなんだけど、子供の頃や若い頃は大問題ですよね。
わたしも自分がおならしときながら自分じゃないって言い張ったこと何度もありました。^^

もうちょっとおおらかになった大学生の頃は(わたしもモテモテでかわいかったんだけど^^)少し大丈夫になりましたが、やっぱり男の子がいたりすると難しかった~(^^;)

大学生の頃、深刻なミーティングしている最中におならしちゃったことあります。
(それもぴ~ってなんか高くてかわいい音が出て、臭いはなしでした^^)
わたしが「おならしちゃった・・」
って言ったら、みんな笑って、ミーティングがそこで終わってしまいました。

においがあるかないかでも恥ずかしさが違いますね。

cocoさんのコメントを見逃して何年経ったのだろう?11年?

いつかの前世で妹だったcocoさんが、幸せでいてくれますようにと、時々祈っております。

女の子にとって、オナラは大問題でした。オナラのせいで、学校に行きたくないくらいでしたね。😅

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